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異界と異能と異常事態

こんばんは。

今回は久々の「Artifacts」以外の
「制作未定構想」回です!
まあ、世界観はArtifactsの世界なのですが……(^ ^;)

なお、「制作未定構想」といいましても
「Artifacts」の時と同じく、ただ日常生活中に
頭に浮かんだことを書いていくだけですので

怖いもの見たさで興味を持った方だけがみれるよう
とりあえずは、折込の形にしておきますね(^ ^)/
書いていて急に恥ずかしくなったからでは断じてありません

――と、前置きはこのあたりまでにしときました
内容というのはタイトルにありますとおり、

"異界"に飛ばされた"異能"を持つ「人型遺物」が
この状況を招いた"異常事態"に立ち向かうというものです!
SFファンタジーアドベンチャー的なイメージの構想ですね!

――ではでは、このあたりまでにしておきまして。

それでは、お休みなさい!

※書き終わってから本格的に恥ずかしくなってきたので
 本当に興味のある人のみご覧ください(免責事項)!



Breakout;Legacy

少女は森に迷い込んだ
体は傷だらけ、擦りむいた膝から血が滲む
ここがどこかも、ましてや自分のことも分からない

記憶の中に霞んでいるのは
閃光、獣の慟哭、何かが焼ける臭い
あとはただ、自分を呼ぶ声

見知らぬ黒き森、夜の冷えた空気は身を凍えさせ
夜の闇に溶け込んだ見えざる恐怖は心を震わせる

そして、震える少女は遠くを望み
唯一の光源へと、ただただ、歩みを進めた

――――――――――――――――――――――――
#1
「すいません、どなたかいらっしゃいますか?」

遠慮がちに扉を叩く音の後、少女らしき人物の声が続いた

「あの、どなたかいらっしゃいませんか?」

再び扉を叩く音、室内の若い男と女は軽く目配せをした
ゆっくりと扉の前へと歩み寄ると男が扉越しに問いかける

「こんな夜中にどうしたんです?」
「あっ……えっと、私、道に迷ってしまって」

突然の男の返答に、少女の声は一瞬たじろいだようだった
男が女の顔を伺うと、女は数秒考えた後、軽く頷いた
男は扉がゆっくりと開きながら、自身の強張った表情をほぐす

「それは大変だったね、どうぞお入りなさい」

男は出来るだけ優しい口調で少女に声をかけた
……なるべく自分の緊張を悟られないようにするために

「あ……ありがとうございます」

男に招かれるまま、少女は古いログハウスに足を踏み入れた
男と女は少女に対して表面上だけの笑顔で振る舞う

「ちょっと、血が出てるじゃない! ほら、ここに座って!」

そう言って女は少女をカビ臭いウッドチェアに座らせると
ハンカチで簡易的な手当てをし始めた

「でも、なんでこんな時間に森なんかへ来たんだい?」
「あの……実は私、ここに来るまでのことを覚えてなくて
 すいませんけど、ここでどこなんでしょうか?」
「え……あーここはねー……」
「ここはミシガン湖の南西の森よ」

一瞬口ごもった男を遮り、女は取り繕うように答えると
少女が口を挟むよりも早く口を動かし続ける

「でも覚えていないって、まさか何も?
 家の場所やご両親、自分自身のことも?」
「は、はい……」

少女が俯くと、男女は互いに顔を見合わせた

「とにかく今日は休んだほうがいい
 明日になったら僕達がお巡りさんのところまで
 連れて行ってあげるよ。大丈夫、きっと全部思い出せるさ」
「さあ、こっちいらっしゃい」

そう言って女は少女を寝室へと連れて行った
その後ろ姿を、男はなるべく笑顔を崩さないようにして見送った

#2
男は少女が眠る部屋へ、なるべく音を立てぬようにして忍び込んだ
どうやら少女は完全に眠っているようだった

「まさかとは思うけどね」

男は心の中でそう呟くと、少女の額に軽く手をかざした
一瞬、男の視界は深い闇の中に潜り込んだ

#3
「どうだった?」
「ああ問題ない、あの子は嘘はついていない
 少し潜ったけど、あいつらの痕跡はなかったよ」

「それでそっちはどうだった?」
「私の記録の中にはなかったわ、後、異常な点もね」

「そうか、なら、あの子は警戒しなくて大丈夫か。ただ……」
「ただ……なによ?」

「あの子……街の住人だったみたいなんだ」
「……そう、まだ装置が残ってたみたいね」
「それだけじゃないだろ! 街から飛ばされてきたってことは
 あの子の家や両親や兄弟姉妹は……もしかしたら……」

「…………とにかく、今は逃げることだけを考えるのよ
 明日になったら道路を探して森から抜けましょ」
「ああ……でも、ここがミシガン湖の近くなんてよくわかったね」
「あれはその場の嘘よ、本当は国内かもわからないわ」
「……経験上、国外ってだけだったらマシなんだけどね」

#4
久しぶりの来訪者に森は大きく震えた
いつ以来の来訪者だろうか?

大昔、数名の物好きどもがひっそりと隠れ住んでいた

少し前、狂気の土地開発業者が幾つかのコテージを設けた

最近、罪人が数名送り込まれ土や木の一部を削りとった

皆、森の糧となり肥やしとなり、住人たちの腹を潤してくれた

そしてまた、久しぶりの給餌に森の住人たちは大きく震えた

――――――――――――――――――――――――
#1
「チーム3リーダー、被害状況を報告しろ!」

爆音の中を怒号が飛ぶ

「こちらチーム……エリアΑ、Θ、Λ……LoHが13……が6……」
「正確に聞こえない、繰り返せチーム3リーダー!」

無線からは響くのはノイズと悲鳴と銃声
それ以外、問いかけに答える者はいない

#2
「博士、こちらです、早く!」

隊員は如何にも運動不足な白衣の男をせかした

「待ってくれ、まだサンプルが――」
「そんなものは置いといてください!」

博士と呼ばれた男の二の腕を掴み、
明らかにイライラした口調で隊員がまくしたてる

「ああ、分かった、分かったからそんなに強く掴むな!
 くそ……268担当の馬鹿どものせいで……」

隊員の手を振り払うと、博士はぶつくさと文句を垂れながら
如何にも怠惰な身体で足早に避難用通路へと進んだ

#3
「撃て撃て撃て!」

室内に響く銃声、後に続くように何かの倒れる音がした

「本部、新たに3体を終了した」
「了解、チーム6、引き続き残りのLoH捜索を続けろ」
「本部、了解、オーバー」

無線を戻すと、黒いマスクで顔を隠した大柄な男は
左手で部下に死体を確認するように素早く指示を出した

「……3体とも、間違いなく死んでます」
「どうやらLoH.169、297、344のようです」

振り返り、そう報告した二人の身体が宙に舞い
そのまま重力を無視して天井へと落下した

「まだ1体生きてるぞ!?」

再び響く銃声、少し遅れて天井の二人が床に落下する

「あ……あぁ……やめ……ひ……」
「化け物が」

マスクの男は冷ややかにそう呟くと、拳銃の引き金を引いた

#4
「逃げろ! 早く逃げるんだ!」

誰もが口早に、怯えを混ぜ込んだその台詞を吐いていた
なぜって、今日で自分たちの住む世界が崩壊したからだ

「なんなんだ畜生!? あぁ……アレはよ!?」

アレというのは、この街を地獄に突き崩した張本人
天まで届きそうな体躯に金属質な皮膚と大きく裂けた口
業火の中に駆けるその姿はまさに地獄の魔獣だろう

「逃げろ! 逃げるんだよ!」

またその台詞、でも逃げるなければならないのは
地獄からやって来たアレからだけからじゃない

彼らは見た
今夜の夢でまた出会うであろう、悪夢染みた存在を

彼らは見た
地の底から湧き出たのであろう、醜い異形の姿を

彼らは見た
肉を喰らう家具を、血を啜る像を、人を侵す硝子を

多くの隣人は融けたか、喰われたか、抜かれたか
とにかく消えた、そしてそれを皆は目の当たりにした

明けない夜が始まった

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