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フラグメンツ.29

Artifact構想(No.29s)
(蔓延する世界と悲しい結末)

『 Artifact 』

[ #62 The Sickness Unto Death ]
(死に至る病)

 (1)
 #62は、数点の家具が備わった人型遺物用セルに収容されます。
 許可されれば自室の掃除や施設のLV0エリア内を自由に散歩する
 ことが認められ、その間は追跡装置の装着が義務付けられます。
 
 #62に対する実験の申請には、LV4職員3名の許可が必要です。

 20■/■/■更新
 現在、#62に対する取り扱い手法はありません。

 #62の死体は、第■生物保管庫に収容されています。
 定期的な点検により、#62に再活動の兆候が見られた場合
 すぐに元担当者である■■博士へと連絡を行ってください。

 (2)
 #62の外見は、一般的なコーカソイド系30歳前後の男性で
 身長は1.73m、体重は62.3kg、英語に近い言語を話します。

 基本的に礼儀正しく、会話相手には聡明な印象を与えます。
 また、科学や物理学などの学問、銃器などの取り扱いの知識を
 豊富に有しており、知力検査では平均点以上を出しました。
 
 #62は回収時、自身のことを"オールドユークス(Oldyoox)"の
 "ジョン・ドーソン(John・Dawson)"と名乗っていましたが、
 米国内にそのような地名は存在せず、教団のデータベース上でも
 #62の身体情報と一致する人物を発見することはできませんでした。
 
 #62は"不老不死"を自称し、現在の年齢から老いることはなく
 身体の欠損、窒息、与毒、病気などのあらゆる要因で死亡しません。

 また、痛みや苦しみなどの感覚に対する強い耐性を示しており、
 実験においても、#62は自身が受けた致死レベルの外傷に対して
 「少し違和感がある」「多少ひりひりする」などと説明しました。

 なお、#62により大きな外傷を与える実験は、#62の精神状態や
 身体自体の"耐久性"を考慮した結果、禁止されています。

 補遺1:回収記録
  19■/■/■、#62は■■■に設置されているサイト■へと
  侵入を試みたため確保されました。確保時、致死レベルの外傷を
  負っていたにもかかわらず生存していたため、#62の異常特性が
  明らかとなり、人型遺物として教団に収容されました。

  確保時、#62は非常に混乱しており「自分はオールドユークスの
  ジョン・ドーソン」「責任者と話をしたい」と連呼していました。
  
  後日、#62に確保時のことを尋ねると、「自分の身元を説明すれば
  解放されると思った」、「興奮していて良く覚えていない」などと
  非常に困惑したような表情で対応しました。 

 補遺2:実験記録
――――――――――――――――――――――――――――――
  実験内容:体内の血液を2.5L採取
  実験結果:異常なし
  コメント:軽い眠気を感じたそうです
――――――――――――――――――――――――――――――
  実験内容:[削除済み]を50cc投与
  実験結果:反応能力の若干の低下
  コメント:風邪を引いた気分と同じだとか
――――――――――――――――――――――――――――――
  実験内容:#■■への曝露
  実験結果:数分吐血し続けるも他に異常なし
  コメント:非常に気持ち悪い絵だと感想を述べた 
       この実験により#■■に描かれていた絵の全容が
       明らかとなり、#■■の研究が進展した

――――――――――――――――――――――――――――――
  実験内容:頭部の切断
  実験結果:却下
  コメント:本人いわく、切断されても胴体は動かなくなるが
       頭部だけで生存できるらしく、胴体と繋げれば
       時間はかかるものの、また元通りになるらしい

――――――――――――――――――――――――――――――
  [削除済み]
――――――――――――――――――――――――――――――
  [削除済み]
――――――――――――――――――――――――――――――
  [削除済み]
――――――――――――――――――――――――――――――

 20■/■/■更新
  20■/■/■、施設内を散歩中だった#62が突如苦しみだし、
  同日午後9時、不明な理由の心停止により死亡が確認されました。

  #62の検死において、死亡原因を解明できず、また同時に
  #62の死体には一般的な腐敗の兆候を確認できませんでした。

  現在、#62の死体は一時的に第■生物保管庫に収容され、
  #62ナンバリングは再分類待ちの状態です。
  
 回収された文章
 以下の閲覧には、LV4以上のクリアランス提示が必要です
  以下は#62の収容室から発見された文章です。
――――――――――――――――――――――――――――――
  意味があるかは分からないが、"組織"の助けとなることを信じて
  報告資料を筆記する。まあ、本当はただの暇つぶしだが。
  俺はおそらく、過去とか未来とか並行世界とか、大体そういった
  系統の世界に飛ばされてしまっている。運の悪いことにその世界の
  "組織"に該当する、確か教団とかいう連中に化け物扱いされて
  捕らえられてしまった。クソ、そもそも"組織"の施設がある場所に
  こっちの世界じゃ教団の施設があるなんて、偶然か、クソ。
  ああ、後この世界じゃ生き物は「死ぬ」らしい。しわくちゃで
  禿げかけた男が、俺が不老不死だと言ったら驚いてやがった。
――――――――――――――――――――――――――――――
  ここの職員の指示に全部従って、礼儀正しく接したおかげか
  かなり自由に動き回れるようになった。もっとも、発信機付きの上
  そこらに監視カメラと武装兵がいるんだ、脱走する気も起きない。
  まあ、体をいじられるだけで、衣食住は確保されていると考えれば
  "組織"の任務で体がバラバラになることのない日々も悪くないか。
――――――――――――――――――――――――――――――
  今日、実験で「死んだ」人間をみた。ここの何とかって博士に
  何度もこっちの人間は死ぬことを聞かされたが、本当かよ、
  皮膚がしわくちゃな連中が多いとか、そこは任務柄でそういう
  種類の人類だってわかってたけど「死ぬ」なんてことあるのか。
  たぶん、この世界の生物は「死」に感染してやがるんだ。
――――――――――――――――――――――――――――――
  最近、妙に気分がさえない。いや、気持ち悪いとか病気だとか
  じゃないとは、思う。たぶん精神的なものだ。「死」ってものを
  知ってしまったから。わからない。わからないけど。
  俺は感染してしまったのかもしれない。
――――――――――――――――――――――――――――――
  体が重い、目が霞んでる。こんな感じは初めてだ。
  俺は、俺はどうなるんだ? なんでこんな、クソ世界に、
  クソ、クソ、なんでだ。ああ、クソ。
  死にたくない。
――――――――――――――――――――――――――――――  

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